本研究室では、次世代の入出力インタフェースとして力覚提示入力装置の研究も行っています。力覚提示入力装置とは、力覚を操作者に伝える(返す)ことのできる入力装置であり、ディスプレイ(視覚)やスピーカー(聴覚)等との組み合わせにより様々な分野での活用が期待されています。
具体的には、バーチャルデザインや手術シミュレート、原子力発電所や宇宙空間などの極限環境下における遠隔作業、障害物との接触を感知する必要がある作業が挙げられます。
また、特に近年では、光ファイバー等の大容量データ転送可能なネットワークが構築されており、ゲーム等に用いる一般向け力学提示入力装置の需要も高まっています。しかし、現在はまだこうした装置は企業向けの高価なものばかりであり、また作業領域が狭く、汎用性が低い等の問題があるというのが現状です。
こうした背景から、本研究室では作業領域や汎用性の問題をクリアでき、低価かつ高性能で、一般に普及できる力覚提示入力装置の研究・開発を進めています。